今回で、夜間取引に関するわたしの体験記は終了となります。最後に、夜間取引に関するよくある質問にお答えしてしめくくりたいと思います。
質問1
夜間取引の株価は、翌営業日の始値に影響があるの?
回答1
まったくないとは言い切れませんが、今回のダブルスコープの例のように、かなりかけ離れた株価で始まることもよくあります。決算発表など、材料になるニュースが取引終了後にあった場合は、その材料を好感してるのかどうかは、夜間取引の値動きでおおよそ感じ取ることができます。反応がよければ、翌営業日に買おうと思う人が増えて、株価が上がりやすいというのはあるかもしれません。
質問2
夜間取引で買った株式は、日中の取引市場でも売れますか?
また逆に、日中に買ったものを夜間取引で売ることはできますか?
回答2
同じ証券口座に保有する銘柄であれば売買できます。(日中に購入した株を夜間取引で売却したい場合は、夜間取引ができる証券口座である必要があります。)
質問3
夜間取引で、株価が極端に安い買い注文や極端に高い売り注文が入っていることがあります。とても約定しそうにないのですが、なぜそういう注文を入れるのですか?
回答3
約定すればラッキー程度の気持ちで、現価格からかなり離れた株価で注文を出す人はいます。夜間取引は板が薄いので、なにかのきっかけで株価が動くと一方方向に動きやすい特長があります。注文を入れたときはかなり離れていても、実際に約定することもあります。
質問4
夜間取引の値上がりランキング、値下がりランキングはどこで見ることができますか?
回答4
株式新聞 私設市場(PTS)ランキング一覧
https://kabushiki.jp/pts/ranking?category=1
モーニングスター PTS株式ランキング
https://portal.morningstarjp.com/StockInfo/pts/ranking
などで閲覧できます。
質問5
夜間取引の取引量が少ないのはなぜですか?
回答5
日本の機関投資家の殆どは、すでに仕事が終了している時間なので、夜間取引には参加しません。一部の個人投資家と機関投資家のみの参加にとどまるため、取引量が少なく流動性も低くなります。今後、夜間取引市場の参加者が増えれば取引量が増加し、流動性が高まり、売買もよりスムーズになると思います。